Dear…

2018/01/30

麗しの君に届くことを願って。
IF話。ヴェトゥストが死ぬ直前まで書いた手紙。




(惨殺された死体の傍らに、達筆な筆跡で綴られた手紙が落ちている)

拝啓 麗しの貴婦人へ
お前がこの手紙を読む頃には俺はこの世から消えてしまっているだろう。
『人間』というのは少し違うものには恐怖や尊敬、崇拝と色々な感情を抱くようだ。
俺は恐怖の対象になってしまったらしい。
暫く閉じ込められ窮屈に暮らしていた、お前に会えなくてとても寂しかったよ。
お前は俺が消えたところで何とも思ってなかっただろうが、俺にとってお前と会えないと言うのは非常に寂しいし辛かった。
嗚呼、口で直接言ったならどれだけ面白い反応が見れただろうか。
正直此処まで逃げてきたがお前が羽を休める前に見つかってしまうだろう。
家族は鋭い牙を剥いて俺を食い潰しにやってくる。
その前にどうにかしてお前に家族を怨まないで欲しくて手紙をしたためることにした。
俺の事なんか微塵も考えてないかもしれないが、お前に忘れられたら俺は孤独だ。
せめて記憶の隅にくらいは留めておいて欲しいな。
話が逸れた、時間が無いから字も汚いし申し訳ないが少し付き合ってくれ。
お前と出会ったのは何時だったか、もう思い出せないくらい昔だったような気がする。
お前と出会ってからと言うものの、時が三倍速に感じた。
初めて自分の『遺伝子』を持たない存在に出会ったからな。
勿論、別れを告げた神々とも遺伝子の繋がりはない。
でもしかし、身内以外ではお前が初めてだった。だから沢山お前と話したかった。
お前は何時も仏頂面で、人の話を「だからどうした」とか「それがなんだ」と冷たくあしらう割には聞いていてくれたな。つんでれ…とか言う奴か?本当に愛らしかった。
男のお前に言ったら引かれるだろうが、俺は男でも女でも愛らしいと思ったぞ。
まぎれもない事実だ、今後の参考にしろ。
お前は本当に可愛げのない怖い奴だが、本当は誰よりも優しいのを俺は知っている。
穏やかな寝顔も、兎を撫でていたあの優しい顔も、ちゃんと何時か周りの畏怖する者達に見せてやれ。あ…やはり寝顔は見せるな、あれは俺だけが知って居たい。墓場まで持って行ってくれ。
(途中から赤黒い血が垂れており、所々読むのが困難である)
書きたいことがたくさんたくさんあるが、俺はお前が……だった。
お前の姿を最後に見れなくてと………らい、会い……った。
最後くらい、まともに名………で欲………た。
ディミウールギア、俺はお前を(ここから先は赤黒い血で汚れてしまい、解読は不可能だ)

(彼の死体は嘆く動物達に守られながら、姫が見つけてくれるのをひたすらに眠って待つのです。手紙はそんな彼の最後の姫への愛の囁きなのでした)


はい書けた意味が分からないィッ!!↑((
IFヴェトゥストは人間に恐怖され殺されてしまう設定。この後ナトゥランテが転生の儀で蘇らせても良いし、しなくても美味しい←←←